自動操縦ヨットで持続可能な社会を

エバーブルーテクノロジーズは再生可能エネルギーを使った自動操船ヨットの実現により、地球温暖化の原因となる排出ガスを抑制することで、自然と共に歩む豊かな未来に繋げることをミッションとしています。

海上の再生可能エネルギーを活用

自動車のEV化が急速に進むことで今後、電力需要の急増が見込まれます。
メガソーラーは美しい田園風景を無骨な鋼管パイプと黒いパネルで覆い、CO2を吸収するはずの森林を伐採してしまうなど、新たな環境破壊、景観破壊を招いているのが実状です。
そして広い国土を持たない日本にとっては、こういった太陽光エネルギーの活用には限界があります。
海上には潮流、波力、洋上風力などまだ活用されていない再生可能エネルギーがあります。このエネルギーを水素に変換し、風力だけで運搬することができたなら、ゼロエミッションの社会を実現できるのではないかと考えています。

産業革命が及ぼした海洋汚染を回復させる

産業革命以前、人類は帆船で七つの海を自由自在に行き来、交易をしていました。
排気ガスも、騒音も、排熱もない、自然と共存する帆船は、人々の豊かで穏やかな生活を支えていました。

ところが18世紀、石炭石油を燃料としたエネルギーを取り出すエンジンの発明と普及により産業革命がおき、急速な工業化・都市化が世界中で進みました。その結果、エンジンから排出される排気ガスなどが公害として地球環境を破壊し、自然環境は悪化。地球温暖化の問題は特に深刻です。

帆船は自由だった

産業革命により船舶が帆船から動力船へ置き換えられてはや1世紀以上。今では帆船は「ヨット」と呼ばれ、主にレジャーやスポーツ用途に限られて利用されています。

ヨットはもっとも身近な自然エネルギーである「風」の力を利用して移動します。排出ガスも排熱も騒音も出しません。
歴史を紐解けば、人類が最初に発明した移動体こそ帆船。
ガソリンや電池などのエネルギーを補給せず、無限にある自然エネルギーだけでどこまでも進めるのです。

その昔、大型帆船の操縦には数十人の熟練した乗組員が必要でした。
もしその乗組員の代わりに、帆船自体が AIロボットやドローンのように無人で、遠隔・自動操縦でき、自由に大海原を行き来することができたなら・・・私たちはそんな世界を目指します。

未来への可能性

自動操縦ヨットによる、海洋調査や魚群探知、貨物運搬の自動化。海洋エネルギーを水素化し、その水素エネルギーを無人で運搬する未来
最新のロボティクス技術とゼロエミッションの帆船を融合することで、産業革命を上回るインパクトの変革が起こせると考えます。

動力船はこれまで、効率性を高めるために動力源であるエンジンと共に大型化してきました。ヨットにはその必要がありません。自然エネルギーのみを動力源にするヨットはエネルギーコストがゼロです。

例えば、個別配送など細かなニーズに対応するために小型ヨットを大量に稼働させ搬送するサービスや、他人との距離を保てるプライベート向け自動海上タクシーのような旅客は、離島や半島間の人や物資の自由な移動を実現します。
夢物語だった海上都市はエネルギーコストゼロ、ゼロエミッションの自動操縦型ヨットにより一気に具体化することが可能です。