遠隔・自動航行が可能な製品として市場導入に向け試験運用、トライアル販売中の全長2mの帆船型ドローンです。
小型貨物運搬、水上・水中撮影、魚群探索、水上警備監視、海洋調査、救難・捜索活動支援、洋上巡回・警備監視などの活用を想定しています。これまで開発・実証テストを行ってきた「Type-Aプロトタイプ」、「Type-Xプロトタイプ」の実績を受けて培った無人帆走技術を適用し、本格的な実用モデルとしてリリース。
モノハル(単胴船)としたことで復元力を増し、波浪が大きい場合でも沈しにくい構造で安全性を高めています。また「衝突予防安全装置」を装備し周囲を監視、衝突回避を行います。操作はオリジナルスマホアプリ「eb-CONNECT」の自動操船機能を使って目的地をセットするだけで誰でも簡単に操船することができます。
最大18kgの装備を積載可能。基本は風力を使った帆走で、風が弱い場合や離着岸で補助動力として使うモーターを装備、人件費や燃油代といったコストがかからないため、これまで採算がとれず実現ができなかった水上パトロール用途でも活躍することが期待できます。
<想定される活用イメージ>
水上・水中撮影
防水カメラをAST-201のデッキ上や船底に固定することで、手軽に遠隔から水上撮影や水中撮影をすることができます。エンジン音がない帆船ならではの静粛性で、これまで撮影できなかった魚群などを捉えることができます。
魚群探索を無人で行う探索船
魚群探知機を搭載したAST-201で予め設定したポイントへ自動帆走し、スマートフォンから遠隔で魚群情報を見て臨機応変にポイントを設定したり、コースを変更したりすることが可能です。
これまで有人船でしかできなかった探索活動を効率化するとともに、魚群状況によって出漁するかどうかを判断できるようになり、人件費や燃油代などのコスト削減につなげます。
夜間航行の危険性/コスト面でのデメリットを解消
夜間の航行は危険が伴い、特に海況の影響を大きく受けやすい小型舟艇やヨットは基本的に夜間航行はできません。一方で夜間に密漁が行われたり、不審船が現れたりしてその対策が求められています。夜間航行に危険が伴うことや、人手不足、人件費や燃油代がかかるといった理由で有効な対応はこれまでできませんでした。エバーブルーテクノロジーズの開発する無人操船ヨット技術は、無人で遠隔操縦したり、予め設定した航路を自動で回遊することができることから、これまで難しかった夜間の見回り、密漁船や不審船の発見を遠隔から安全に行うことができるものです。
長時間の海洋調査/救難・捜索活動支援
帆船型ドローンは、遭難者の捜索や長時間に渡る海洋調査でも役立ちます。沖に流されてしまった要救助者の捜索を夜間、広範囲かつ長時間できるのは、風力をダイレクトに推進力にかえる帆船ならではのメリットで、現状で連続8時間、今後大容量バッテリーや太陽光発電の併用などで24時間以上の稼働時間を目指しています。
視認性の高さと低速を生かした安全性の確保
長時間に及ぶ沿岸部の海洋調査において昼間は他船舶や舟艇の往来が多く、自由に移動することが難しいです。一方夜間であれば他船はほとんどないため、安全に長時間調査活動を行うことができます。帆船型ドローンは大きな帆を持ち、ライトアップすることで被視認性が高く、航行速度も低速なので他船からの発見回避も容易です。
長時間の洋上巡回・周囲監視が可能
また長時間に及ぶ航行でも終了後はバーチャルアンカリング(自動で位置を保持する機能)することで流されることなく洋上待機します。これにより夕方に航路設定、自動で夜間航行、朝明るくなってから回収という安全かつ遠隔操縦者にとって負担の少ないワークフローを実現可能です。
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